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特撮やアニメについて、つらつらと独り言や感想を漏らすブログ。 感想は多分不定期じゃないかと。 管理人が覗いたりコメントを確認するのも不定期かと。
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ブラック★ロックシューター8話=最終話「世界を超えて」感想
それでも私は、貴方と繋がる!
マト
痛みと向かい合って、苦しみと向かい合って。
傷ついて、傷つけて、大人になる。
ブラックロックシューター最終話。
痛みの体現者ユウと、痛みを殺す者であるマトの闘いも決着です。

未だ炎の中殴り合うユウとマト。
このアニメが始まった時、というかOVAでストレングスがハブ食らってた時から、まさか彼女がラスボスになるとは思いもよらなかったですが、なかなかどうしていい貫禄。
ラスボス用にリデザインされてもいるんでしょうけどねー。
ゆうのなみだ
「制服切り刻まれて心が刻まれるより、自分が切り刻まれる方がマシだ!」
ユウにとって、悪意のない単なる暴力で有れば、それは現実で受けるどんな痛みより遥かに楽なのでしょう。
赤い瞳から流れる血涙が、今まで彼女がどれほど辛かったのかを物語って居ます。
しかし、それでは何も解決しない。
現実から逃げ続けているだけでは誰もユウを救えない。
ユウ
そしてストレングスは自分自身が消滅する事で、ユウを強制的に虚の世界から切り離す事を決意します。
現実へ引き戻される事に悲鳴を上げるユウ。
しかしその行為が、ユウへ大きな隙を産んでしまい、インセインの攻撃を許してしまいます。
「させない、ユウは!私の友達なんだから!!」
マトが叫ぶと共に、攻撃の手を止めるブラックロックシューター。
すると世界が大きく変貌を遂げ、辺りが急速に景色を変えていきます。
インセイン分離
「傷ついた気分はどう?ブラックロックシューター」
その体を分離させたブラックロックシューター。
「ブラックロックシューター」としての人格を持つインセインと、「マト」の人格を持つブラックロックシューター。
二つの存在が初めて向き合う事になります。
戦おうとするブラックロックシューターと、それを止めようとするマトの心が反発しあった結果、前回ユウが促した「ブラックロックシューターとマトの差別化」が成立し、分離が成功したのでしょう。
しかし、今度立ちはだかるのは誰かの痛みではなく、自分自身の痛みの具現であるブラックロックシューター。
それはある意味、ユウよりも強大な敵としてマトの前に立ちはだかります。
ゆうゆう
「やだよ、どうして?独りぼっちだよ。もう帰れるところなんてないのに」
「マトは私を助けようと、ユウを助けようとしたんだよ」

そしてもう一方、ユウもまた、もう一人の自分であるストレングスと向かい合っていました。
マトにとってユウが在る意味最大の敵であったように、ユウにとってもマトは最大の敵。
マトは「現実にユウを引き戻す存在」であると同時に「現実でもユウを救ってくれるかもしれない」存在だということを、ストレングスは教えてくれます。

そして、そのころマトは同様に、ブラックロックシューターと向かい合いながら叫んでいました。
「傷つきたい、自分でちゃんと!だって、傷つかなけりゃいろんな世界が視れないもん!私は見たい、眼をそむけないで見たい!」
マトの叫びは、このアニメのテーマそのものでもあったでしょう。
数話前から叫び続けてきたマトの主張を、今、自分自身の痛みを請け負ってきたブラックロックシューターへとぶつけます。
「痛みを伴う色だって、全てが見たいもん、自分で知らないうちに治る傷なんて嫌だ!」
今まで自分の痛みを背負わせてきたブラックロックシューターに、初めてマト自身が痛みを背負うと宣言した瞬間。
しかし、言うだけならば容易い事。
あざ笑うかのようにブラックロックシューターは言い放ちます。
「私たちと違い、貴方達の傷は容易には治らない」
ぶらっくたいぶらっく
「誰も傷つけずに、自分だけ傷つきたいだなんて、ずるい」
武器を取って戦おうとしないマトに襲いかかるブラックロックシューター。
マトにとっての弱みである、「誰かを傷つけたくない」という思いを責め、その覚悟がまだ甘いと言う事を指摘します。
自分自身が傷つくだけならばまだ易しい。
本当に人と向き合うためには、傷つけることも覚悟しなければならない。



余談なんですけどこのテーマ、自分の知る限り一番最初にアニメで大々的に主題としてブチ上げたのは「新世紀エヴァンゲリオン」だったかなと思います。
「ヤマアラシのジレンマ」はあのアニメの根幹にあって、シンジが誰かと傷つけあいながら付き合う事に臆病になって、それでも傷ついても良いから、自分以外の他人と触れ合いたい。
そういうふうに覚悟して物語はラストを迎える……っていうのが旧劇場版の概要だったと思うんですけれど。
EVA以来、この感じの「人と人の距離」を扱う作品って増えて行ったような気がするんですけど、今回ブラックロックシューターはド真ん中行っちゃったんですよね。
なんというかセカイ系っていうか、主人公がウジウジ悩んで進んで行く系の作品に付きまとう、エヴァの呪縛をさっぱり振りきれてない気がします。


マトが自分の弱さを自覚した時、「真っ暗で灯りもない崩れかけたこの道」に、光が差し込みます。
「そうだ、私はいろんな色を視るために飛ぶ。飛ぶためには……」
自分の弱さを受け入れて、闘う事を選択したマト。
そして――――――――
ぶらくろ1
ぶらくろ2
ぶらくろ3
ぶらくろ4
カガリが、こはっち先輩が、ヨミが、ユウが、自分の心に痛みを取り戻して行く。
今まで分身が請け負っていた痛みを、確かに自分の物として自覚し、痛みと共に失っていた大切な感情を取り戻して行く。
「私辛かった、ずっと痛かった。でもそれは、マトの事が好きだから」
ヨミのセリフは、マトの言葉と同様にこの作品の象徴となる物でしょう。
辛くても、苦しくても、それは誰かが好きだから。
どうでも良い事なら苦しくなんかならない。どうでも良くないから、辛くなる。
そんなあたり前の事を、今まで感じることすらできなかった。
人と近づくことは傷つくと言う事、それを体現するようにマトとブラックロックシューターは、お互いを撃ちあうことでつながろうとする。
ちゃりおっと
分身たちに感情はない。
けれど、大切な物はある。
祈る様に瞳を閉じるたび、彼女たちのいる世界がマトと繋がっていきます。
「繋がりたい、傷ついても良い、それでも、繋がりたい」
いろいろのいろ
「ブラックロックシューター、私はあなたを傷つける」
ろっくかのん
「傷つけて、傷ついて、それでも私は貴方と繋がる!」

心の色が混ざって産まれた、虹色のロックカノンでブラックロックシューターを撃ち抜くマト。
全ての心の色が混ざって崩壊する虚の世界。
そして、マトとブラックロックシューターの「対話」は終結します。

すとれんぐすとゆう
限界が来て、崩壊していくストレングスの体。
同時に現実に戻って行く事になるユウは、泣きそうな声ですがります。
「現実となんて戦えない、現実の敵は怖すぎる」
「大丈夫、サヤちゃんがいる、マトがいる、きっと、友達が一杯できるよ」
ストレングスはユウに伝えます。
もう、一人で悩む必要はないんだと言う事を。
マトと過ごす日々が、ストレングスに現実の楽しさを教えてくれたからこそ、言える言葉です。
そして、もう一つユウたちに伝えられた事。
それは、彼女たちブラックロックシューターや、ストレングスたちには、感情はなくても、「嫌いな物のために戦っているわけじゃない」ということ。
分身であるストレングスたちも、ユウの味方であると言う事。
全てを伝え終えたストレングスは、力尽き、事切れる瞬間にマトへと話しかけます。
「マト、私たち、ずっとずっと友達だよね」
「あたり前だよ!ユウのばかたれ!」
ストレングスという名前ではなく、「ユウ」という友達の名前を叫ぶマト。
そして―――――――――

ゆうさや3
現実世界へと戻ってきたユウと、泣き崩れるサヤちゃん。
サヤちゃん先生もずっと辛かったでしょうね。
救いの手を差し伸べたくても、ユウは現実から遠い世界にいた。
だから周りを傷つけてでも、あの世界を守るしか無かった。
よみまと
そしてついに再開できた、ヨミとマト。
「あのね、私ね、マトにね、伝えたい事がいっぱいあるの」
「私も痛くなるから、ちゃんと、一緒に痛がろうよ」

すれ違い続けた二人が、やっと正面から向き合ってお互いの気持ちを言いあいました。
彼女たちの物語は、まだまだこれからなのでしょう。

場面は変わって後日。
一緒に登校するヨミ、カガリ、マト。
結局好きな人と付き合う事が出来たこはっち先輩。
そして、改めて転入してきたユウを、笑顔で迎えるマト。
ヨミ、カガリ、マトの三人は、それぞれヨミの作ったミサンガを手に巻いて笑顔で並んでいます。
もちろん、ユウの分もちゃんとありました。
初めてであろう「友達からの贈り物」に、泣きそうなほど綺麗な笑顔を浮かべるユウ。
マトとヨミの物語だと最初は思い込んでいたこの話が、ちゃんとカガリを含めた輪を形作り、そして最後を飾ったのが「ヨミからユウへの贈り物」であると言うのはかなりぐっと来ました。
少々尺が足りない気もしましたが、それでも出した登場人物への「けじめ」というか、それぞれのキャラクターに真摯な姿勢を見せてくれました。
抜けるような青い空の下、幸せそうな少女四人の姿。
バックには、マトの独白が流れます。

この世界には、いろんな色が在る
眩しい色、暖かい色 きらきらの色
汚い色や、寂しい色や、悲しい色
素敵な色ばかりじゃないけど、それでも、この世界はやっぱり綺麗だ

ミサンガ
友達が居て、皆で笑いあえて
いろんな事、いろんな色が在るけれど

ユウえがお
それでも私たち、ひとつひとつ受け止める
受け止めて、ひとつひとつ大人になって行く

ひかりとかげ
光を背負い、影を抱いて歩いて行く少女たち。
「日常こそが本当の戦いだ」っていうのはありきたりですが、この作品としてはこれ以上ない終わりだったのではないでしょうか。
まあこのあと今までの顔芸総集編が挿入されて腹筋が総攻撃されたんですが。

しかし最後の最後、ストレングスもきちんと復活し、「少女たちの悩みが在る限り、ブラックロックシューターは戦い続けていく」エンドでちゃんとストレングスも救済されてました。




というわけで終わってしまいましたブラック★ロックシューター。
みなさんはこの作品、いかがだったでしょう?
自分は熱狂するほど面白い、素晴らしい作品だとはとても、大手を振って言えませんが、だからと言って「分けの解らない駄作」だなんて口が裂けても言いません。
むしろ8話でよくテーマを描ききったもんだと思います。
それがどんな作品であっても、「描きたかったテーマを描ききってちゃんと完結させる」っていうのは凄い事なんですよ。

しかし、一つの作品として素晴らしい物にしようというよりかは、少々「ブラックロックシューター」という元ネタに引きずられて仕舞ったような印象。
そもそも心の痛みと向き合う言うテーマ自体、ブラックロックシューターというキャラクターが産まれた経緯になぞらえた物ですし、ボカロ曲のほうまでふんだんにテーマに盛り込んでその世界観を表現しようとしたのは、意欲的だけど足かせで在ったと思います。

けれど自分はこの8話の間、楽しめていたと思います。
考察や感想を書く甲斐のある作品だったと思います。
巷では解りにくいっていう評判が大半なんですけど、この駄文が少しでも視聴の助けになれば幸いです。

それでは次回のノイタミナにも期待を込めて、この感想も完結です。
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テーマ:ブラック★ロックシューター - ジャンル:アニメ・コミック

ブラック★ロックシューター7話「闇を駆ける」感想
どうして、こんなに痛いの?
よみいたい
今回は散々匂わされていたストレングスとユウの関係に、さらに駄目押しの説明。
その上で、今まであまり語られてこなかったマトの心情。
ブラックロックシューターの産まれた意味。
そして、ヨミやカガリにも大きな変化が産まれました。

くろことりとり
黒く汚れて行くことりとりの物語。
マトがその暗く悲しい話に憧れた背景には、「汚れることへのある種の憧れ」がありました。
マトが今まで悩み、悲しみを押し殺し、ある意味で清らかに生きて来た事は、彼女にとってコンプレックスでもあったのでしょう。
悩みを否定し続け、悩む誰かを助けたくて生きて来た。
その心が作り出した物が、悩みを殺す存在、ブラックロックシューターであるという…。

サヤちゃん先生はゴールドソーにアクセスできなくなっていました。
どうやらストレングス=ユウに遮断されたようですね。
虚の世界に行けなくなったサヤちゃんに変わり、こちらの世界のユウ=ストレングスが虚の世界へと戻ろうとしますが、サヤちゃんはそうすることで本来のユウの居場所が無くなってしまう事を危惧しているのでしょうか。
それでも、ストレングスはマトもユウも助けたいと言う気持ちで、再び虚の世界へとアクセスします。
すとれんぐすへびーあーむず
一方、虚の世界では未だ戦いを続けるインセインと、本物のユウ。
巨大な腕を機関銃へと替え、嵐のような弾幕でインセインを襲います。
お互いの身を削り続けるような激しい戦いのさなか、再び舞い込んできたストレングスの意識がマトへと呼びかけます。

マトよびかけ
「やめて、彼女を傷つけたら許さない!」
目の前の相手が、ヨミにとってのデッドマスターと同じような、ユウの心のアバターだと気付いたマトは、インセインを自分の力で一瞬制御して見せました。
それを好機と見たのか、ストレングスはマトへと呼びかけます。
「その子は私じゃないって叫ぶんだ!」と。
しかし、その一言に対してマトは明らかに動揺を見せ始めます。

マトともだち
「明るいけど心開いてくれてない気がするんだよねー。綺麗事ばかり」
「ちょっとオトナすぎかなって思うんです…良い子過ぎて心配になるんです」
挿入されたイメージは、友達や家族の抱く、マトへのイメージ。
マトは普段から明るく、前向きで良い子であろうとし続けた結果、周囲からは「心を開いていない」という印象を受けていました。

辛い事も悩みも無いと、自分の中で押しころてしまう気持ち。
それが悩みの具現化であるアバターたちを殺す存在であるブラックロックシューターを生み出した。
ウジウジ悩んだり人を嫌う事を否定してきた。
しかし、それは同時に自分が傷ついたり、嫌われたくないという保身の気持ちでもあります。

そんな自分を責めているかのようなマトへ呼びかけるストレングス。
「逃げているのは、マトじゃない!」




「逃げているのはマトじゃなくて………誰?」

真ユウ
「私の悪口を言う人は嫌いだよ……さっきからワーワー五月蠅いってば、ねえ!」
突如、己の感情を露わにしたかのように饒舌になるユウ。
「傷ついちゃうよ、痛いよ、ねえ」
「放っておけないでしょう、助けてくれるでしょう、ねえ」
「君には私を守る義務が在るんだよ、そうだよねえ、ストレングス!!」


とうとう、物語の中で明言された、ユウとストレングスが入れ替わったという事実。
今まで抑圧されていた感情が解放されたかのようなユウのセリフは、今まで溜めこんできた本音なのでしょう。
それに呼応するように、体中から武装を出現させ、変貌を始めるユウ。
この世界での姿が強化されると言うことは、それだけ心の闇が大きくなったという事でもあるのではないでしょうか。
すとれんぐすみくだし
ところでどうでも良いんですがはっちゃけたユウちゃん超可愛いですよね。
「挨拶が遅れたね、黒井マト。今まで私のストレングスがお世話になってたみたい」
初めて「本当のユウ」と言葉を交わすマト。
そして今までユウとして接してきたストレングスは、本物のユウの心の中へと閉じ込められてしまいました。
さながら、ブラックロックシューターに取り込まれたマトとは正反対の構図です。

一方、現実の世界では、マトのクラスで、マトが昨日から家に帰って居ないという騒ぎになっていました。
よみりぼんつき
「何か、凄く辛い事が在った気がしてる」
「でも良く思い出せないし、思いださない方が良いような気もしてる」

ヨミはマトへの感情を忘れても、マトの事を完全に忘れたわけではなかったようです。
それが、マトの危機を聞きつけることで爆発したのか、ヨミはマトを探すために走りだします。
よみだっしゅ
「どうして、こんなに痛いの……?」
突然痛み出した、ヨミの胸。
それと同時に、カガリも胸の痛みを感じ始めます。
今までアバターに背負わせていた心の痛みを、今度は自分自身が感じ始めたと言うことなのでしょうか。

そして、とうとうストレングスとユウが入れ替わった経緯も語られました。
虚の世界でただ、心の葛藤を体現するために戦い続けていたストレングス。
しかし、ある日現れた悩みを殺す存在、ブラックロックシューターとの戦いに、ストレングスは傷ついていました。
すとれんぐすかこ
しかし、ある時ストレングスに「感情」が芽生えました。
本来感情の無い筈のアバターに自我を生み出させたのは、その本体であるユウの、余りに強大な憎しみ。
苦しみの重さが、ストレングスにまで変化を与え、感情を持つにまで至らせたのか……。

ストレングスいわく、ユウの心は悲しみと怒りと憎悪、そういうマイナスの要素でしか構成されていないという。
そのアバターを請け負ったストレングスが殺されてしまったら、ユウにとって悲しみの受け皿が無くなってしまう。
だから、ユウは提案します。
「私がこっちの世界に残るから、君が現実を請け負ってよ」
ユウにとって、悩み続けるよりも戦い続ける方が心の安寧に近かったのでしょう。
そしてユウは自分自身にとって最も優しい世界へと引きこもり、ストレングスが入れ替わる事になった…という。
考えてみれば、これだけマイナスの感情だけで溢れ、「悩み」を体現した存在であるユウはこの作品のラスボスにこれ以上なく相応しいと言えますね。
サヤちゃん先生のしてきた事は、ブラックロックシューターからユウを守る兵士を増やすと同時に、ユウにとって悩める仲間を増やす事でもあったのでしょう。
サヤちゃんは、一人独白します。
「だって、あの世界だけがあの子のシェルター」なのだと。

そして、ヨミは美術室にあった、自分の描いたマトの絵を視て、自分の気持ちの一端に触れていました。
よみかいそう
思えば絵とか芸術っていうのは、感情をアウトプットする技術なんですよね。
自分の中の感情はブラックロックシューターに消されても、ヨミはその感情の一部を「絵」として外部に残していた。
それが、ヨミにとって最後の鍵となりました。
「何で私は、マトを忘れようとしていたの……」
ついに感情を取り戻したヨミ。
そして、それに呼応するかのように
でっどますたー
虚の世界で静かに覚醒を待つようなデッドマスター。
ヨミもまた、ユウやマトと同じように虚の世界にアクセスし、マトを救う鍵となるのでしょうか。
個人的にブラックロックシューターはヨミとマトの物語だと思ってますので、ここでヨミが来てくれるのなら非常に嬉しいですね。
しかしカガリにも復活の兆しはあったので、もしかしたら総力戦やもしれません。

なにはともあれ、残すところ後一回。
クライマックスへ向けてのお膳立て、盛り上げは十分だと思います。
ある種似たコンセプトだった同じノイタミナ枠の「C」は、最後への盛り上げは素晴らしかったものの、ストーリー的には尻切れトンボな感じが否めませんでした。
ブラックロックシューターは果たしてどうなることでしょう。
泣いても笑っても次で最終回、最後まで見届けていきたいと思います。

テーマ:ブラック★ロックシューター - ジャンル:アニメ・コミック

ブラック★ロックシューター6話「ある筈のないあの時の希望」感想
「この世界より、生きていくのが辛い世界なんてどこにもない」
インセイン3
暴れ続けるインセイン。
明かされたサヤちゃん先生とユウの過去。
物語はどんどんと佳境へ進みつつも、断片的に明かされる謎のせいで難解な雰囲気。

デッドマスターを殺してしまったマトの苦悩から始まった六話。
今まで押しつけて来た心の痛みの代わりに、今度はブラックロックシューターの痛みがマトに伝わる事に。
今回はOPにもインセインが追加され、いよいよクライマックスと言った様相です。

意識の帰ってこないマトに取り乱し、サヤちゃんの所へかつぎ込むユウ。
お前確信犯じゃあなかったんかい……。
ゆまと
「まさか、マトが取り込まれちゃうなんて思ってなかった」
「マトがあの世界に触れることでブラックロックシューターが目覚めればッて」

ユウはどうやら、サヤちゃんが生徒の心境を追い詰めることでそのアバターを覚醒させていたのと同様に、マトを直接虚の世界に接触させてブラックロックシューターの覚醒を促したかっただけ…の模様。
そうして絶望したマトが引きずり込まれて仕舞った結果がインセインなわけですね。
それに対し、サヤちゃんはユウの頬を引っぱたき叱りつけます。
さやちゃん
「こうなったら黒井君を此処で殺してしまえば…」
相変わらずぶっ飛ばしてんな。
サヤちゃんってば行動派!!
しかし、流石に出来るわけないと諦めてくれました。人間としてそこは線引きしないとね。
「ブラックロックシューターが目覚めれば、あの世界を壊してしまう」
「でも、このままじゃ皆辛い!」
あくまで虚の世界を守ろうとするサヤちゃんと、それを破壊してもこれ以上の苦しみを増やさないようにしたいユウ。
サヤちゃんはあの世界よりも、あの世界にいる「私たちのあの子」と呼ばれる存在を守りたい模様。
っていうか、明確にブラックロックシューターが世界の破壊者であることが示されました。
マトが特別なのではなく、ブラックロックシューターが特別。BRSありきのマトの立ち位置なんですね。
仕方なく、サヤちゃん先生は自分の意識をゴールドソーに映し、マトに呼びかけようとします。
サヤちゃんもあの世界を明確に認識できているからか、任意にダイブできるみたいですね。

と、そこでマトに呼びかけた所でなぜか回想突入。
タイミングがなんか唐突な気がする物の、何気にユウとサヤちゃんの重要な過去のエピソードです。
さやゆう
サヤちゃんが中学生の頃でしょうか。
ある日目撃した、クラスメイトに虐められるユウの姿がサヤちゃんとユウの最初の出会い。
そこからユウを放っとけなかったサヤちゃんが、ちょくちょく構うようになっていったようです。
025d3c9a.jpg
しかしユウの抱えていた闇は深く、サヤちゃん一人で支えきれるような物ではありませんでした。
家庭でのネグレクト、そして学校でのいじめ。
ユウにとって安穏とできる居場所はどこにもなく、誰かに心を開く事も容易ではないでしょう。
それでもユウが日々を生きていけるのは、"有る存在"に頼っていたから。
ゆうさや2
「ユウじゃない、別の子がね、いるの」
「いじめられたり、悲しい事が合ったりするとね。ユウじゃない別の子が出てきて、ユウの代わりに痛み、引き受けてくれるの」
ユウの口から語られた、ユウの「痛み」を引きうけてくれる存在。
それは即ちカガリにとってのチャリオットや、ヨミにとってのデッドマスターと同じ、ユウのストレングス。
ユウはこの時点で既に、一人その存在を認識していた模様。
いや、むしろ虚ろの世界自体、この世界に絶望したユウが作り出した物なのかもしれません。

その言葉を聞いて、サヤちゃんは真の意味でユウの危うさに気付きます。
サヤちゃんの全ての行動原理は、このユウを救うと言う事に起因している……ヨミ×マト、サヤ×ユウが基本ですね。
今までの行動は、面白半分に生徒の心を弄んでいたわけではなく……。

そんなある日、サヤとユウにとって決定的とも言える事件が起こります。
母親に聞かされ飛び出したサヤの眼に映ったのは、燃え盛るユウの自宅。
ゆうかじ
その光景を視たサヤちゃんは、思わず思ってしまいます。
ユウが憎い家族に復習したのだと。
それは当然とも思えることであり、サヤちゃんにとってそれほどユウの環境は酷い物に見えたのでしょう。


「私がやったって、思ってるよね」
かじゆう
無事逃げ出し、救急隊に保護されていたユウ。
その笑顔とセリフに対し、サヤちゃんはうろたえます。
火事の原因は煙草の不始末、ユウは悪くなかった。
でもユウは最後にサヤにすら疑われたと思ってしまった。
たった一瞬ユウを疑ってしまったことは、サヤにとって酷い自責を誘った事でしょう。

謝ろうという思いからか、後日、ユウを探し求めるサヤ。
そして焼け跡となった家の近く、マトがユウと対面したあの海で、サヤはユウを見つけます。

「この世界より、生きていくのが辛い世界なんてどこにもない」
そのセリフを聞いて、自殺を想起したサヤはユウのためにできる事なら何でもしたいと引きとめます。
しかし、ユウはそれを死ぬ気などないと否定。その代わり…
さやゆう2
「どんなことでもしてくれるんだよね」

「だったら、わたしをまもって」

「自分の名前を呼ぶの、もうひとつの名前」


「ブラックゴールドソー」


やはりユウは、虚の世界にアクセスする術を知って居ました。
そしてサヤのゴールドソーへの覚醒を促したのもまた、かつてのユウ。
さらに「わたしをまもって」という言葉…この言葉が今まで、呪縛のようにサヤを縛り続けてきたのでしょう。
ユウのための世界を守るために戦ってきた、それがサヤちゃんの真実でした。

おそらくこの時に、ユウは虚の世界へ渡ってしまったのでしょう。
そしてユウの代わりにこちらの世界へと現れた、マトと友達になった「ユウ」。
彼女こそが本来、ユウのアバターであったストレングスなのではないでしょうか。

回想は終わり、現代。
きんくろ
一瞬躊躇いを見せるも、止まる事の出来ないインセインはゴールドソーと死闘を繰り広げます。
しかし力はどうやらインセインの方が上。このままではゴールドソーがやられてしまう……
だが次の瞬間、インセインを吹き飛ばす巨大な拳。


すとれんぐす
助けにきたのはストレングス、即ち本物のユウ。
世界の地盤を破壊し、どうやら「核」らしき物のある空間へとインセインを引きずりこみ、地形を生かして圧倒します。
この地形がどうやらユウの思い通りに動いているあたり、やはりこの世界を作り出したのはユウなのでしょうか。
そうするとラスボスはゴールドソーでは無く、ストレングスっぽいですね。
激しさを増すストレングスとの闘いの中で、痛めつけられ続けたマトは、今こそ今まで押しつけて来た本当の心の痛みを知る事が出来たと言っていました。

一方、現実世界で眼を覚ましたサヤちゃん。
「私は何もできなかった」と、自分を責めますが、ユウ=現実世界のストレングスは優しく抱き締めてこう言います。
「サヤちゃんは許されたんだよ」と。
ユウとストレングス、二人のユウから「許され」て、やっとサヤちゃんは呪縛を振り切る事が出来たんでしょうか。

場面は変わって変わって学校。
よみりぼん
次の日?登校してきたヨミは、短くなった髪の毛にリボンを巻いていました。
カガリの言葉にも普通に応対し、完全に立ち直ってしまったみたいです。
かがりん
「なんだかわからないけど、ざわざわする」
カガリはヨミの変化を敏感に感じ取った模様。
やはり自分も同じ境遇だからなのでしょうか。


その後、校庭で一人スマートフォンを弄るヨミ。
マトのアドレスを開いたその指は、「削除」のアイコンに向かって………


やはりヨミはマトへの執着を捨ててしまった。
マトはインセインに取り込まれたまま、しかもストレングスとの戦いは続いている。
状況は悪化しているまま、残すところは後2話。
はたしてどんな着地を見せるのか、はたまた着地できないのか。
ともかく残りの話数、ここまできたら見守るしか無さそうです!

テーマ:ブラック★ロックシューター - ジャンル:アニメ・コミック

ブラック★ロックシューター5話「ブラック★ロックシューター」
悩みってそんなんで解決するもんじゃないよ!
ゆうまと
ついに「ブラック★ロックシューター」の名を冠した回がやってきました。
最終話ではなく、ここにきて主題と同じ副題。
その意味は、とうとうマトがブラック★ロックシューターと一つになるターニングポイントでした。

ヨミキチ
カガリの言葉を引き金にして、壊れてしまったヨミ。
マトとの会話では表面上普通でいようとするのがまた痛々しいです。
今回、冒頭でヨミの母親がマトに「帰って」と言ったのは、母親もヨミの心の傷の原因がマトであることを知ってたんでしょうかね。

よみぶれす
どうやらヨミの心の歪みは「切り刻む」と言った形で現れるようです。
部屋中、そして自分の髪の毛すら鋏で刻んでしまうヨミ。
そしてその刻んだ髪の毛でブレスレット編んでユウに渡してましたが、ユウさんそれいらなかったら下さい。
一方、学校でヨミの豹変っぷりを視てしまったマトは、ヨミの事を悪く言うクラスメイトに憤ってました。
そこへカガリのセリフ。
「ヨミ、壊れちゃったね。心が死んだって事だよ」
に対して、マトは感情的にカガリを殴りつけてしまいます。
しかしこのセリフ、何やらカガリもうっすらと「自分が何をされたか」気付いている?


くびしめ
そして今週のサヤちゃん先生トバしてるなあ!
「高梨君を助けたい?」
頷くマトに
「だったら、貴方が死んであげれば良いと思うよ」
それもう可愛らしく「なんてねっ」とか言っても済まないから!首絞めてっから!
「牛乳たっぷり入れてカフェオレにしなきゃただの泥水」とかコーヒーディスりすぎだしね!
っていうかそれ、マトの心を壊そうとしたって言うより率直に死んでほしいって思ってたよねあなた。

また、その後のマトのシーンではことりとりの絵本について、その結末が示されます。
――翼が黒になって落ちることりとり
落ちて、何処までもおちてことりとりは死んでしまいました――

色々な世界を渡ったことりとりは、さまざまな色に変わって、塗りつぶされ続けた絵具のように黒くくすんで行く。
そんな暗い話だったんだね、あれ。
ことりとりは此処ではヨミの比喩であると共に、前編通してブラックロックシューターの比喩でもある気はするのですが。
しかしマトは、ことりとりの絵本のバッドエンドの先、自分自身でハッピーエンドを描き始めます。
決してことりとりを、ヨミを、そんなバッドエンドにはさせないと。

ゆうさや
一方、今回はいろいろ重要な転機の回であるとともに、ユウ回でもありました。
明確にサヤちゃん先生のことを知っている描写が出てきたことから、ユウはやはり本来サヤちゃんがわの存在って事ですかね。
ヨミを壊したのがサヤちゃん先生だと気付いても居ました。
「傷を受けた心は、治癒力を高めて再生するの。もう二度と傷つかないように」
というサヤちゃん先生理論を話すところは、完全にユウを共犯者的な物として信頼しているような気が。

さらに、マトの周りにも目に見えて、ユウに関する変化が現れます。
誰も「ユウ」を覚えていない。
存在自体無かった事にされている「ユウ」。
おかしいと思うマト自身も、自分がユウの記憶を明確に保てていない事に気付きます。
っていうかバスケ部合宿の時の、部長がユウに「あれ、誰だっけ」って言ったの伏線だったんですね。
おそらくは、元々この世界に存在しない筈のユウは、マトたちと過ごす仮初の姿。
そうすると「ユウ」って名前は「友」からつけられた仮称なのか。
もしかしたらサヤちゃん先生もそうなんでしょうかね?

かげ
このシーンなど、ところどころ解りやすいように「ユウには影が無い」事が示されています。
人間以外の存在であるという表現と同時に、ユウはストレングスと言う影自身であるって事なんじゃないかなと。

対するマトは、ヨミの絵を視て「自分がヨミを壊した」事に気付いてしまいます。
そのうえでもう一人、信頼できる友人であった筈のユウの存在があやふやになった事で、ユウを必死に探し求め…
記憶に残る筈のユウの自宅に到着するも、そこには何もありませんでした。

そこで、ユウとマトは対面し、ついにユウの口からマトへと「虚の世界」の事が言及されます。
此処に来てとうとう裏と表の世界が交錯するのは鳥肌もんですねー。
また、ユウの口からカガリやこはっち先輩は、向こうの世界で殺される事によって「一番の執着から切り離されて、自由になった」と表現されます。
そしてマトにも、「向こうの世界でマトへの思いを殺す」ことでヨミを救おうと持ちかけます。
今まで散々映像の表現だけで語られてきたギミックが、やっと明確に言葉として説明された瞬間です。

けれど、対してマトはユウに「そんなのおかしい」と反論します。
「悩みってそんなんで解決するもんじゃないよ!」
「誰かに頼ったりとかそんなの、絶対におかしい」
ここでマトの言う言葉は、至極真っ当なものです。
「誰かに頼る」というのは、決して友人や家族に相談してはいけないと言う事ではありません。
マトは悩みの原因を受け入れ、解決し、前に進むのは結局最後には「自分」であると。
悩みや苦しみは押し殺し、忘れてしまうのではなく、向きあって自分で解き解して行く物。
つまり「逃げてはいけない」って事ですよね。
最初、自分の苦しみをブラックロックシューターに押し付けることを許容してきたマトが、はっきりとそれを否定して、自分で戦って行こうと決意した瞬間。
この物語における本当の主題が登場した瞬間でもあるんじゃないでしょうか。

その言葉を聞いてユウは
「マトの力になるよ、私は。どんな時でも」
と、ついにマトをブラックロックシューターの世界、「虚の世界」へと招き入れます。

うつろのせかい
虚の世界でとうとう、一つになるマトとブラックロックシューター。
マトの瞳に、ブラックロックシューターの青い炎が灯ります。
やっと、ブラックロックシューターと意識を共有する事が出来たようなマトですが…


BRS
リンクできたのは、既にデッドマスターを殺した後。
なんと止めるのに間に合いませんでした。
ユウは「マト、ごめんね」とつぶやいていた辺り、完全に解ってやってましたね。
おそらくはサヤちゃん先生の目的通り、マトの心を壊すために。
それも他の人とは違って、マトとブラックロックシューターを一つにした状態で。
そして、ブラックロックシューターのシンボルである星が砕けるイメージの挿入。

インセイン
やべー、まさかのインセインモード。
ここで拾ってくるのか、インセインブラックロックシューター。
特典フィギュアがインセインだって聞いてはいましたけど、実際に闇落ちしてくれるとは。
インセイン2
そういえばインセインはちょっと意匠がゴールドソーっぽいとこあるんですよね。
結構不意打ちでした。
しかしコレがいわゆる暴走形態であるとすると、決戦ではまた別の姿を取るかもしれません。
あとブラックロックシューターの形態で登場してないのはやはりビーストでしょうか。
びーすと
特徴的な青い炎が全身に飛び火したような姿は割と最強フォームっぽい気がするのですが。
もしくは、黒く染まった身体の浄化された「ホワイトロックシューター」で来るかも?
でもあれラスボスだしなあ。


ともかく、今回は今まで以上に続きの気になる回となりました。
はたしてあと3話で纏め切れるのか、纏め切ってくれるのだろうか?
なんかカガリちゃんとかその辺ぶん投げそうな気はするんですけどヨミとマトはウルトラハッピーにさせてあげてください。

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ブラック★ロックシューター3話「いつか夢見た世界が閉じる」
ブンブンうっせー銀蠅!

かがり
ありがとうございます!(

マリー脚本が全てのリミッターを外したような回。
いっや、すっごく心に響くよ、後ろ向きな意味で!

とりあえず白カガリが全然別人だったって言うか、普通に可愛かったよ!
でもあの毒舌キャラであんな人気出るのか。
あのクラスは調教済みって事ですね!
っていうかカガリ、佐々木希に似てたのね。

しかし今回、対照的にヨミにすっごく辛い回。
っていうか始まってからずっとヨミを虐めるアニメだよねこれ!
ヤンデレに付きまとわれるわ、新しい友達追い返されるわ、胸にハート刻まれるわNTRるわクラスの皆からボロクソ言われるわ捨てられるわ!
そりゃ精神崩壊しますわー、先生からみたら凄い逸材だろうねヨミ。
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最初こそ、ヨミはカガリの事を足かせのように思っていたんだと思います。
けれどヨミとカガリは「必要とする」「必要にされる」である意味利害の一致した共依存だったのでしょう。
此処最近のヨミを視る限りでも、彼女は一人の相手に執着し、されることを当然のコミュニケーションだと思ってるんでしょうね。
だからマトの友達であるユウの存在が許せない。
「友達の友達」という存在はヨミには理解できないもの。
なのに、学校生活になじんで行くにつれてヨミから離れていくカガリ。
対照的にカガリに執着するヨミはどんどん周囲から孤立していきます。
そんなヨミに
「小鳥遊君がいなくたってこまらない」
「だれもそこまで必要にしてない」

とまで言っちゃう先生完全にダークサイド。
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マジやめたげてよお!

そして心を削られるヨミの中で、急速に育っていくデッドマスターのイメージが挿入されます。
瞳の中でスパークする演出は面白かったなあ。
っていうかこのアニメ、全体的に演出が凝ってると思うんですよねー、比喩表現とかも含めて。
ゴールドソーが解りやすく動いていた事も描かれてました。

先生による誘導もありましたが、自分自身でもヨミは自分の首を絞めていきます。
こういうかんじリアルなんですよねえ、悪いことが偶然と必然で悪循環していく流れ。
「カガリの面倒見なきゃいけない事ずっと辛かったんだから!」
この台詞はヨミ自身をも苦しめる結果となりましたが、カガリには「強がり」と感化されていたという…救いがない。
さらに、ユウ自身はヨミと友達になりたいと言ってくれる。
だとしてもヨミに届いた「マトの友達です」というメールは致命傷でしたね。


ところで、こはっち先輩が今回、自分の恋愛感情を完全に忘れ去ってしまっていました。
つまりBRSはただ精神の浄化を行うわけでは無くて、精神的負担になっている感情そのものを消し去ってしまう存在であると明らかになりました。
こうなってくると、BRSも単純に「良い存在」とは言えなくなってきますね。
最終的にその気持ちを受け入れてでも前に進む事が出来れば良いのだろうけど…。

そしてその余波は最初にBRSに浄化されたカガリにも及んでいました。
精神的負担から引きこもるヨミに、毎日献身的に「お礼」としてお菓子を運んでくるカガリ。
雨に打たれようと待ち続けるカガリの姿についに突き動かされ、「カガリだけは自分を頼ってくれる」と、今度はヨミから依存方向に倒れて行きます。

しかし、カガリの言葉
「ちゃんとおかえししないとヨミ、カガリのこと手放してくれないと思って」
かがり2
かおげい
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この時のヨミの「えっ」っていうつぶやきが本当にすごかった。
声優ってたった一言であそこまで落差っていうか、希望から絶望に堕ちた瞬間を表現できるんだ。
直後の魚眼レンズのように空間が歪む、あの立ちくらみのようなカメラワークは凄まじい物が在ります。
ここの演出はちょっとノイタミナの本気ですよ。

同時刻、先生は自宅でコーヒーを温めてました。
あのカップはおそらくヨミを表す物だと思うんですが、レンジでチンが終わった後の「でき、た」っていう呟きと共に、塾生を迎えるデッドマスター。
そして理性をかなぐりすてたようなヨミの咆哮。
現実世界と虚の世界をがっつりとリンクさせていく流れに引き込まれて、BRSとデッドマスターの戦闘が始まります。
BRSと戦う存在と言えばやはりデッドマスターという認識なので、この闘いは何気に熱いですねー。

しかし、ヨミにとってのストレスって何気に全てマトが元凶として起因してるんですよね。
マトと友達になる→カガリの存在がストレスになる。
マトがユウと仲良くする→嫉妬心がストレスになる。
マトがカガリを学校に連れて行く→ヨミがおいてけぼりに。
マトがカガリに恩返しの方法を提案→カガリがヨミにお菓子をあげてしまう。
マトがユウにヨミのアドレスを教える→ヨミに絶望メールが届く。

かといって、これでBRSがデッドマスターを倒してしまうと、ヨミは心の浄化と共にマトへの友情を忘れてしまうんじゃないでしょうか。
それによってヨミの心には平穏が訪れるかもしれません。
         ,、ヽr,
     / ̄ ̄.ヽγ ̄ヽ 
    / ///W`ヽヽ ゝ
  γ / / / //V\ l l .|
  l ル(● )W(● ) l リ ル  
  レV ⌒(__人__)⌒ レノ^) ゝ  
  |  l^l^lnー'´   V | /   でもそれって本質的な解決にならないですよね?
  \ヽ   L      /
     ゝ  ノ
   /_/ \ヽ /ノ \

それによってBRSの問題が浮き彫りになるのか。
もしかしたらヨミを気にかけるマトは、それによってBRSの存在とサヤちゃん先生の陰謀に気付き始めるかもしれません。
けれどBRSの敵がチャリオット、デッドマスター、ストレングス、ゴールドソーと4人居るのならそれぞれに「起承転結」を当てはめてくるかもしれないし……。
ともかく、やはり目が離せないアニメです、ブラックロックシューター。

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